【“辞めても大丈夫”のつくりかた】── コラム形式で不定期連載中。
もし明日、会社を辞めたら。
そのあと、何して過ごしますか?
会社を辞めると、時間は一気に自由になります。
ところが、喜びも束の間、多くの人がこんな壁にぶつかるんです。
- 「やることがない」
- 「なんだか孤独」
- 「毎日が空っぽに感じる…」
一見“自由”に見える時間も、それをどう使うかの【軸】がなければ、意外としんどいもの。
収入の備えと同じくらい、「心の備え」も大事なんだと実感しています。
好きなことがある人は、強い。

お金を稼げるかどうか以前に、「自分で自分の心を満たせる人」は、たくましい。
その最たる例が、好きなことを持っている人です。
スポーツ、読書、旅行、カフェ巡り、植物、カメラ。
なんでもいいんです。
趣味がある人は、話題も豊富。
会話力も上がるし、仲間もできるし、自分らしさも自然ににじみ出ます。
かつて私が信頼して仕事を頼みたくなるのは、そんな「好きなことに夢中な人」でした。
小さな「好き」を育てよう
好きなことって、いきなり極めようとしなくてOKです。
- 「なんか好きかも」
- 「ちょっとやってみたいかも」
それくらいの“かも”で、じゅうぶん。
要は、日々の暮らしに「心が動く時間」があるかどうか。
妄想するのもアリです。
私が最初に描いた理想の生活スタイルは、こんな感じでした。
- ずっと寝てても怒られない生活
- 好きな時間に運動してスッキリ
- 家族との時間を大事にする
- 丁寧な暮らし
- 不本意な仕事に行かない
「本気でこれを実現するにはどうすれば?」と考えて、今の私=経済的に自立して早期退職という選択に至りました。
好きなことに時間をかけられる日々
退職してできるようになったことは、たくさんあります。
たとえばこんなふうに。

🌱 植物を育てる
かつては買っては枯らすを繰り返していましたが…今は、花と野菜が共存する小さな庭に。
植物は話さないけど、手をかけた分だけ応えてくれる実感があります。
“食べられるガーデン”、夢じゃないかも?
🏃♀️ 運動で心も整う
現役時代は「ストレス発散」のためだけに通っていたジム。
今は「体づくり」と「心身の調整」の場に変わりました。
有酸素+筋持久力+調整系クラスで、今がいちばん健康かも?
筋肉がつくと身体がシマって、ファッションも楽しいんです。
✍️ 好きな文章を書く
以前は堅い会議資料ばかり書いていましたが、今はブログやSNSで自分の好きなことを自由に発信。
しかも、反応がもらえるとめちゃくちゃ嬉しい!
読んでくれる人がいる、って最高ですね。
“好き”を思い出すワーク:筆者の例
「私、何が好きだったっけ?」
そんな手探り状態からのスタートでも、ぜんぜん大丈夫。
私が実際にやってみたのは、「昔好きだったこと」をリストアップすること。

こんな風になりました。
- 読書
- 身体を動かすこと
- 音楽
- ヒトと話す
- 人前で話す
- おしゃれ
- ゆったりした時間
- ゴロゴロ過ごす
- 「綺麗」と言われたい
- 目標に向かって突き進み、達成すること
現役中は忙しすぎてどれも後回しだったけれど、今はひとつずつ、日々に取り戻しています。
そして気づいたのは…
「好きだったこと」って、いまの自分につながっているし、未来の自分を支えてくれるかもしれない。
まさに”好きだったこと”をベースに”いま”を見ると
- 読書 → 読む側から書く側に
- 運動 × 音楽 → ジムで明るい音楽に合わせて身体を動かす=生活リズムが整う
- 健康な体 → おしゃれがもっと楽しくなる
点と点が線になる感覚です。
✨まとめ:好きは、人生の羅針盤
- 好きなことがある人は、時間の使い方に困らない
- できれば現役中から、少しずつ“好き”を育てよう
- 夢中になれることは、人生の軸や収入源になることもある
時間もお金もない中で「好き」を持つのは簡単じゃない。
でも、ちょっとだけ目を向けてあげてください。
それが“辞めても大丈夫”の大きな土台になります。
▼次回予告
第2回:「辞めても食べていける」は作れる|収入の自立は小さくても始められる