「スワップ投資におすすめ」として注目されている南アフリカランド(ZAR)。高金利が魅力の通貨ですが、仕組みやリスクを知らずに投資すると、思わぬ損失を被ることもあります。
この記事では、ZARの基本情報から高金利の理由、注意すべきリスク、FX会社別のスワップ比較まで、初心者にもわかりやすく解説します。
南アフリカランド(ZAR)とは?
南アフリカ共和国の法定通貨で、通貨コードは「ZAR」。
「ランド」の語源は、金鉱山で有名なウィットウォーターズランドに由来します。
基本スペック
項目 | 内容 |
---|---|
通貨名 | 南アフリカランド(ZAR) |
発行国 | 南アフリカ共和国 |
金融政策機関 | 南アフリカ準備銀行(SARB) |
主な産業 | 金・プラチナなどの鉱業 |
通貨ペア例 | ZAR/JPY、USD/ZARなど |
ZARが高金利な理由
新興国通貨であるZARは、物価上昇や通貨防衛のため政策金利が高めに設定されています。
2025年6月時点の政策金利は7.25%。日本の金利が極めて低いため、スワップポイントが大きくなりやすいのです。
✅ ZAR/JPYのスワップが高い理由
→ 金利差(ZAR 7.25% ー JPY 0.5%)= 約7%
→ 毎日スワップ収入が期待できる!
なぜZARはこんなに高金利?その背景は以下のとおりです:
- 新興国であるため、インフレ率が高め(≒利上げ傾向)
- 外資呼び込みのため、金利を高く設定する政策
- 通貨の価値維持のための「通貨防衛」目的
スワップ投資におすすめ! 各国の政策金利をまとめ▶︎
南アフリカランドの主なリスク【3選】
高金利な通貨には、当然ながらリスクも存在します。
① 為替変動リスク(通貨の下落)
政治・経済の不安定さから、ZARは大きく変動することがあります。
たとえば【2023年→2024年】でZAR/JPYは7円台→9円台へと変動。
下落時の損失には注意が必要です。

2023年6月に7.0を記録しています。2024年6月には9.0付近まで上昇していますね。

スワップ投資を始めるなら、7.0〜8.0円台を狙って買っていきたいですね。
② 政治・治安リスク
・汚職問題
・電力不足
・失業率の高さ
こうした構造的な問題が、投資家心理や為替に悪影響を与えることも。
③ 流動性リスク
ZARは主要通貨に比べて取引量が少なく、相場が荒れやすい傾向があります。
特に日本の深夜帯はスプレッドが広がりやすい点にも注意。
FX会社別|ZARスワップ比較【2025年6月時点】
スワップ投資では、FX会社の選び方がカギ。
同じZAR/JPYでも、スワップポイントは会社によって大きく異なります。
以下は、主要な国内FX会社3社の「ZAR/JPY買いポジション1万通貨あたりの1日スワップ実績(2025年6月時点)」です。
FX会社 | スワップ(1日) | スプレッド(参考) | 特徴 |
---|---|---|---|
LIGHT FX | 13〜15円 | 約0.9銭 | 高スワップ・スプレッド狭い |
セントラル短資FX | 4〜5円 | 約0.3銭 | 手動リピート売買との相性◎ |
GMOクリック証券 | 14〜16円 | 約0.9銭 | スワップ引き出し可能 |
🔍 注意点
スワップは日々変動します。また、週末や祝日前には3日分まとめて付与される場合もあるため、週単位での比較もおすすめです。
スワップの高さだけでなく、スプレッドの狭さや約定力も重要です。
✅ こんな使い分けもアリ!
- スワップ目的なら「LIGHT FX」「GMOクリック証券」
- 手動リピート売買と併用したいなら「セントラル短資FX」
どんな投資スタイルに向いている?
以下のような方におすすめです:
- スワップ収入をコツコツ貯めたい人
- 長期運用ができる人
- 通貨分散を検討している人
短期売買派や、為替の変動に敏感な人には不向きかもしれません。
まとめ
南アフリカランドは高金利が魅力の通貨ですが、リスク管理が重要な新興国通貨でもあります。
為替変動や政治情勢をチェックしつつ、スワップ目的の中長期運用に活用するのがベターです。
実際に筆者もZARで年15万円のスワップ収入を得ており、手堅く資産形成に役立っています。
少額からの分散投資にも向いており、「スワップ投資を始めてみたい」方には良い選択肢のひとつと言えるでしょう。