コツコツ貯めたスワップが、相場急落で一瞬にして消えたら…?ほったらかしが危険な理由とリスクを抑える『ポジションシフト戦略』を初心者向けに解説します!
初めてのスワップ投資で勝ち続けるには!「ポジションシフト戦略」
スワップ投資は、高金利通貨を安値で買って持ち続けることで、ほったらかしでスワップが積み上がっていく手法です。
筆者あかへびは、ほったらかしで増えるスワップ投資半年で200万円の利益が積み上がっています。↓↓
ほったらかしが魅力ですが、ほったらかせない事態が発生することも! 想像を超えてチャートが下落することがあるので注意が必要です。 対処法を紹介します。
1| スワップ投資の注意点|ほったらかしが危険な理由
⚠️下落相場が長引くと、評価損が膨らむ
スワップ投資では、プラススワップを積み上げることが喜び。このスワップが積み上がっていることで、多少の評価損が膨らんでも耐えることができます。
ただ、一気に下落相場が加速すると・・・
スワップが評価損を相殺するには時間がかかるため、長期の下落相場では耐え続けることになる可能性があります。
⚠️ スワップポイントが日々変わる
スワップポイントは一定ではなく、政策金利やFX業者の変更で減少することもあります。累積スワップを見込んでいたのに、思ったより貯まらない可能性があります。
<リスクまとめ>
- 下落相場が長期化すると評価損が膨らむ
- スワップポイントは一定ではない!減少することもある
こうしたリスクを緩和する戦略を次で説明します。
2|ポジションシフト戦略|評価損を抑える必須テクニック
(1)ポジションシフト戦略とは
ポジションシフト戦略とは?
- 高値ポジションを決済し、安値で買い直す
- スワップの累積 ≧ 評価損 なら決済
- 価格が下がったら買い直し、スワップを維持
- 結果 → 全体の平均取得価格を下げ、リスクを軽減!
スワップ投資のメリット(長期的なスワップの積み上げ)を活かしつつ、評価損を適切にコントロールする戦略です。例えば次のような感じです。
【Before】
ポジション①(高値) → 評価損 -30,000円
ポジション②(安値) → 評価損 0円
【After】
ポジション①決済(スワップ+40,000円 → 実質 +10,000円)
新しくポジション③(さらに安値)を持つ → 将来的に有利
スワップ投資において以下の点で効果を発揮します。
(2)戦略のメリット✅
① 平均取得価格の引き下げ
「持ち続けるだけ」だと、評価損が大きくなって身動きが取れなくなることも。チャートが下落したタイミングで高値ポジションを整理し、低値で買い直すことで、平均取得価格を下げることができます。結果として、含み損のリスクを軽減しつつ、スワップポイントを維持できます。

「スワップの累積 ≧ 評価損」 を目安に決済するのが理想!
② スワップポイントの維持または増加
・維持: 同じ通貨ペア・同じロット数で買い直せば、スワップポイントの受け取り額は基本的に変わりません。
・増加: 下落幅が大きい場合、買い直し時にポジション量を少し増やすことで、スワップ収益を強化できます。

スワップの恩恵を維持しつつ、含み損を減らすことができます
③ 長期的にポートフォリオをリフレッシュできる
長く持ちすぎたポジションはスワップが積み上がるものの、価格が下がりすぎて回復しない場合も。この手法なら、古いポジションを整理しつつ、新しいポジションを持つことができ、ポートフォリををリフレッシュできます。
3|実践してみよう
(1)実践の3ステップ
評価損が出てきたときやチャートが大きく動くときが、ポジションシフトのタイミングです。以下に、実践のステップを紹介します。
①「スワップの累積≧ 評価損」となったポジションを少しずつ決済する

→評価損とスワップを相殺することで、プラス決済に!
②より有利な価格(低値)で、買いポジションを注文する
→スワップ収益を継続でき、含み損も減らすことができる!
③長期的なトレンドが明らかに下降しているなら、相殺基準を満たさない(スワップと相殺しても損が出る)ポジションも早めに整理対象とする判断もアリ
【Before】
ポジション①(高値) → 評価損 -30,000円
ポジション②(安値) → 評価損 0円
【After】
ポジション①決済(スワップ+20,000円 → 実質 -10,000円)
新しくポジション③(さらに安値)を持つ → 将来的に有利
→これからさらに評価損が膨らむ可能性に比べたら実質損額が少なく済む。
(2)トルコリラでやってみた
トルコリラでの実践を別記事にしました。この記事を読んだら手法の実際が分かりますよ↓↓
ご覧いただけたでしょうか。11月に160ポジションありましたが、評価損が膨らんできたので2月にポジションシフトを実行しました。
年月 | TRY約定LOT | 平均約定価格 | 評価価格 | 評価損益 | 累計スワップ |
2024年11月 | 160 | 4.7232 | 4.3143 | -654,173 | 1,485,330 |
2025年2月 | 128 | 4.5982 | 4.1935 | -518,000 | 1,216,640 |
ポジションをシフトすることで、平均約定価格が下がり、評価損益も減りました。

ポートフォリオが少しリフレッシュできました。
これからのトルコリラどうなるでしょうか。執筆時点の傾向としては、政策金利ダウン、スワップダウン、価格ダウン・・・の3ダウンでさようならの予感です。そろそろ引き際を講じる必要があります。
<引き際戦略(ネーミング検討中)も執筆予定です。トルコリラ引退のルール作り。お楽しみに!>
4|まとめ|長期的に勝つためのスワップ投資ルール
ポジションシフト戦略
ポジションシフト戦略とは:高値ポジションを決済し、安値で買い直すことで、スワップを維持しながらリスクを抑える方法です。流れは次の通りです。
- スワップの累積 ≧ 評価損 なら決済
- 価格が下がったら買い直し、スワップを維持
- 結果 → 全体の平均取得価格を下げ、リスクを軽減!
ポジションシフト戦略のメリット3つ
① 平均取得価格の引き下げ: チャートが下落したタイミングで高値ポジションを整理し、低値で買い直すことで実現できます。
② 含み損のコントロール :スワップ投資のリスクの一つ「為替変動による含み損」を緩和し、相場が下落した際にリスク管理がしやすくなります。
③ スワップポイントの維持または増加: 下値で買い直すことで、スワップポイントを引き続きゲットしていきます。
「スワップの累積≧ 評価損」となったポジションを少しずつ決済するのが理想的です。
ほったらかしが基本スタンスのスワップ投資ですが、リスクが見えるときは手段を講じて緩和しましょう!
まずは、現在のポジションのスワップ累積と評価損をチェック!適用できるか確認してみてくださいね。