公務員を辞めたいあなたへ

公務員やめてみた

公務員を辞めたいと思い始めた方へ、25年間地方公務員として勤務した筆者目線で公務員のメリットとデメリットを紹介します。

公務員を辞めたいあなたへ

1 公務員であることのメリット

  • 安定給与
  • 信用
  • 行政サービスに関する知識を得られる
  • 多様な世代の友人、同僚と出会える
  • 適応力が培われる
  • 研修・資格取得
  • 不毛な相手と付き合う忍耐力

以下、コメント交えてちょっと詳しく紹介します。

安定給与

あかへび
あかへび

やっぱり毎月入ってくる給与ってありがたい♪

信用

金融機関や不動産業者からの信用はアツい!

行政サービスに関する知識を得られる

出生届・婚姻届などの届出を出す場面から、保険証を発行する、介護認定を受ける、保育所に通う、教育を受けるなど様々な局面に関わる知識を得ることができます。

生まれてから死ぬまでの生涯生活に関わる様々な行政サービスの知識を得られます

多様な世代の友人、同僚と出会える

同僚との触れ合いは、在職中の心の支えであり励みでした。退職した今も宝物です

適応力が培われる

地方自治体職員は、2〜5年で転職レベルの異動があります。

ずっと同じことをするのが苦手で飽きっぽいあかへびには、意外と短期スパンでの転職が合っていた!

ただ、商業支援の部署からひとり親家庭支援の部署へ など異動の振り幅はすごい。

異動はまさに転職と同じレベル。。。複数の異業種経験ができました。。。

異動後は新たな知識を全吸収することに全集中して適応していました。

研修、資格取得など自己研鑽できる

研修や資格取得支援の制度も充実していました。

不毛な相手と付き合う忍耐力

これは嫌味になっちゃうかもしれませんが(笑)、就職するまで一切関わりのなかった価値観と遭遇しカルチャーショックもありました。繰り返しご理解いただけるまで、行政でできること、できないことを説明することを求められます。

2 デメリット

  • 政策の変化による影響
  • 非常時は最前線で対応
  • 能力がある人に仕事が偏る
  • 副業できない

政策の変化による影響

国の政策が日和見すぎませんか!?…選挙前の思いつきバラマキが目立つ昨今ですが、その実務を担うのは地方行政です。通常業務プラスαを担うことになりますので、結構キツいですよ・・・

個人的に納得できる事業はともかく、そうじゃないものは。。。ねぇ…

非常時は最前線で対応

コロナや自然災害など非常事態に直面した際、最前線で対応に当たるのが地方公務員になります。近年は、予想できない事態が多発しています…

まさに不眠不休の対応を強いられることも…

能力がある人に仕事が偏る

優秀な人ほど働かされます。

能力が評価され昇進につながるようなことは、残念ながらありません。

基本、法に基づく事務を行うので、分かりやすい営業成績のようなものはありません。成績や貢献度を数値化しにくいのです。

したがって、時間効率良く働く人と休みがちな人と、評価に大差はなく、基本給与も平等です。

あかへびは公務員生活の後半、最もモチベーションが下がった部分になります。

副業できない

最近は、副業可能にシフトする傾向がありますが、やはり営利を目的とするものは許されません。

3 地方女性にとって条件の良い仕事=公務員を早期退職して得たもの

自由な時間 →旅行もいつでも行ける。買い物も平日昼間に行ける。毎日が楽しみになる。

副業の自由 →公務員は職務専念義務があり、副業制限が多い・・・何も気にせず働ける(副業できる)自由を手に入れました!

自己完結できる喜び →誰の指示も受けず、組織の意向を気にすることなく、誰(市民)からも文句言われず、自分のやりたいことをやれる喜び

不毛なクレーム対応からの解放 →このストレスからの解放は大きい

行きたくない飲み会からの解放  →そもそも行かない参加しない若者が増えているようですが、時代的にも、性格的にも行きたくなくても行ってみる、行かなきゃ、という妙な使命感。行ったら行ったで、楽しみつつなんだか気疲れ・・・という自分です。

組織を超えたキャリアデザインができる →別の公務員、会社員への転職、起業など、今までの枠を超えた可能性が広がります。

いろいろ書きましたが、精神的自由が1番大きいですね。

4 公務員辞めて失ったもの

定年まで残り12年間の安定収入

健康保険(福利厚生)

組織内での多世代交流

社会的信用

5 まとめ:今辞めても辞めなくても経済活動は続く…

いかがでしょうか。

ここまで読んでいただいた方は、やっぱり良い職場だ続けようと思った方もいるかもしれません。勤め上げることも素晴らしいことだと思います。定年後、地方公務員経験を生かして行政書士事務所を経営されるOBもいらっしゃいます。

でも筆者は、退職しました。辞めた今、一ミリの後悔もありません。これほんとです。現役時代、制限の多い世界の中で、もがいていた自分と比較してなんと自由なことか。組織を離れると気持ちも身体も軽くなり、新たなエネルギーが湧いてくるのを感じています。

早くに辞めて転職するもよし、勤め上げるもよし。いずれにせよ人生は続きます。

辞める際のハードルはやはり金銭面かと。

健康な心身で生きていくためにも、経済面での安心は必要です。

今の環境を変えたいと思うのであれば、資産運用を早めに始めることをお勧めします。

筆者は、現役時代からFXで副収入を得て退職に至りました。その他、国が制度を敷いているiDeCoやNISAも知識を入れておくと良いと考えます。

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