iDeCoとNISAどっちがいい??知っておきたいNISAとiDeCoの違い
iDeCoやNISA、耳にはするけど、始めるならどっちがいい? このページでは、それぞれの特徴を示しながら筆者あかへび目線で分析します。迷っている方はぜひご覧ください。
iDeCoとは?
iDeCo=イデコ! 国が進める私的年金制度のことを言います。
原則20歳以上65歳未満の人で、公的年金の被保険者が加入できる私的年金制度のこと。iDeCoは、NISAと同様に税優遇が受けられる制度ですが、その仕組みはいくつかの点で異なります。
NISAと大きく異なるのは、各種控除が可能になる点です。iDeCoでは運用益が非課税になりますが、他にも拠出時の掛金が所得控除の対象になったり、退職所得控除や公的年金等控除が適用されます。
節税という点では、iDeCoに軍配が上がります。
一方で、iDeCoは老後の資産形成を支援することを目的とするため、NISAと比較すると流動性が低く、原則60歳まで払い出しができません。
使途予定のない余裕資金で行う方が安心です。
(参考:iDeCoの加入者、加入ご検討中の皆さまへ|厚生労働省)
NISAとは?
2014年から始まったNISA(少額投資非課税制度・ニーサ)は、投資信託や株などへの投資で得られた利益にかかる税金がゼロになるお得な制度です。本来、投資で得られた利益には約20%の税金がかかりますが、「NISA口座」で売買した場合は、非課税になります。2024年には制度改良され、積立可能額も増え、非課税保有期間が無期限になりました。
「いつでも引き出せる」ところがポイント。お金が必要な時に引き出し、余裕ができたらまた投入することができます。上限枠は1回到達したらダメとかいうこともなし。上限枠目一杯を使うことができます。
(参考:新しいNISA : 金融庁)
iDeCoとNISAは併用できる
iDeCoかNISAかどちらを活用しようか悩む人もいるかもしれません。
iDeCoとNISAは併用が可能です。
あかへびは併用しています。iDeCoは自分年金と割り切って60歳以上になった時のお楽しみ感覚。積立貯蓄と捉えて毎月定額を拠出しています。NISAは旧制度の金額のまま定額拠出中です。
投資可能な金融商品が異なる
NISAの積み立て投資枠では金融庁の選定した投資信託・ETFが対象になりますが、成長投資枠では個別株式や一部を除く投資信託に投資が可能です。
一方、iDeCoでは、金融機関によって異なりますが、一般的には元本確保型の保険商品や定期預金、元本変動型の投資信託がラインナップされています。
新NISAとiDeCoで運用できる金融商品は、金融機関の取り扱い商品によって異なります。
知っておきたいNISAとiDeCoの違い<まとめ>
表にまとめてみました。それぞれのメリットが見えてくるかと思います。
iDeCo | NISA | ||
積み立て枠 | 成長投資枠 | ||
加入できる年齢 | 20歳~65歳(※) | 18歳以上 | |
出資できる期間 | 加入から65歳まで | 恒久(ずーっと) | |
投資上限額 | ■第1号被保険者(自営業者など):月額6.8万円 ■第2号被保険者(会社員・公務員):月額1.2~2.3万円 ■第3号被保険者(専業主婦・夫など):月額2.3万円 | 120万円/年 | 240万円/年 |
投資できる商品 | 元本確保型の保険商品や定期預金、元本変動型の投資信託 | 金融庁の選定した投資信託・ETF。長期積立分散投資目線の投資信託。 | 上場株式、投資信託など(※ハイレバ商品を除く) |
資金を引き出せるか | 60歳以降に引き出せる | いつでも引き出せる | |
税制優遇 | 運用益が非課税 | 運用益が非課税 | |
確定申告 | 申告要 | 不要 |
いかがでしたか。運用益が非課税という点は同じですが、各種控除や投資できる商品などに違いがあります。手堅く行くならiDeCo、投資の醍醐味を楽しむならNISAというところでしょうか。皆さんのお財布事情やメンタル具合でぜひ検討してください。
資産形成初心者の方の参考になれば幸いです。